●コントラスト〜光と影〜
  
   コントラスととは、日本語でいうならば『対照』である。
   光と影にの関係については多くの比較や違いが日常生活の中でも発見することができる。
   生活していて一番身近に感じられる光は太陽であろう。
   そして、影は太陽の光を遮断している日陰だといえる。
   ただ、光と影の境界線とはどこにあるのだろうか。
   天気で表すならば、『晴れ、曇り、雨』というふうに『曇り』が境界線という枠付けがされる。
   しかし、光が少しでも入れば光とも言えないことはないし、
   少しでも光が遮断されて影ができれば影とも言えないことはないのだ。
   どちらかの属性が『濃い、薄い』で判断するのであろうが曖昧なことには変わりない。
   どちらにせよ純粋な光や影というものを見る機会は少ないのである。
   夜の世界は影ではないのか?と思うかもしれないが、もし夜の世界が純粋な影の世界であるならば
   一歩家を踏み出せば一寸先も見えない暗闇の世界が広がっているということにならなければならない。
   ある程度、ぼんやりとでも周囲の風景を見る事が出来るということは
   月や人為的な光などが差し込んでいるからである。
   純粋な光を求めるならば快晴の平坦な広くて建物のない場所。
   純粋な影を求めるならば奥深い光が入って来れないような洞窟の中。
   この二つの条件が一番いい条件ではないであろうかと考えられる。
   光と影の関係は人間の性質にもみることができる。
   光とは人間の『陽』の気を、
   影とは人間の『陰』の気を表すのである。
   『陽』とはその人の長所や、人より秀でたところ、ポジティブな考え方等が挙げられる。
   『陰』とはその人の短所や、人より劣るところ、ネガティブな考え方等が挙げられる。
   人間であれば、誰しもこの陽や陰の気を持ち合わせており、陽と陰の重点をどこに置くかは人それぞれであるが、
   その人間性や人格などの形成に影響されている。
   しかも、陽や陰を気にしたとしても、気にしなかったとしても目に付いてしまうことが多々ある。
   陽と陰は対照的な関係にいることで互いに強調しあっているのだ。
   中途半端な状態で大多数を占めるものに比べて対象的な陽と陰は否応なしに目立つのである。
   対象的な位置にいながら、互いに混ざって中和するのも面白い部分であると思う。
   そして、光と影は互いに全く違うものでありながら互いに惹きつけ合っているのだと。
   また、陽ばかりに目がいって陰を省みようとしない人間が多いこの時代で、
   陰ばかりに目がいって陽を省みようとしない人間が多いこの時代で、
   新しい思想や常識、観念が生まれるのを期待したい。結果的に偏るのではなく、
   最初から同じ方向しかみない、ということは人間の本質からは離れているのだ。
   新しい考え方はもう目の前にまで迫ってきていると予想している。
   21世紀には21世紀型の思想が芽生えることであろうと。
   
   
   



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